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全国レベルの臨床力の高い
麻酔科医を育てたい
主任教授竹内 護
Mamoru Takeuchi
自治医科大学麻酔科学・集中治療医学講座は来年2024年に開講50周年を迎えます。1974年に初代の沼田克生教授が東京大学より着任され、清水禮壽教授、瀬尾憲正教授に引き継がれながら発展し、2010年からは私が第4代目を拝命しております。
当大学の学生は各都道府県での9年間の義務年限があり、多くの医局では入局者は全国各地から多岐に渡っています。麻酔科でも九州や四国の出身者も過去に多くあり、学閥も派閥もない自由な雰囲気の講座となっています。
我々の講座においては、全国レベルの臨床力の高い麻酔科医の養成を最大の目標としております。小児麻酔、心臓麻酔、区域麻酔、ペインクリニック各分野とも全国トップレベルの指導医が存在し、院内でこうした各分野の指導医の教育を受けることができます。2006年にとちぎ子ども医療センターが全国初の大学病院併設型のこども病院として開院し、渡り廊下一本で本院と繋がっています。当科においては毎年1,500症例近くの小児麻酔管理を行うとともに8床のPICUでの集中治療管理も行っており、同時に研修を行うことも可能です。心臓麻酔症例も、成人と小児を合わせて400症例以上の心臓血管手術があり、ほぼ全症例でTEE(経食道心エコー検査)を使用しているため併せて十分な研修を行うことができます。
本年4月より、集中治療医学講座に全国的に有名な讃井將満教授が就任されました。今まで以上に集中治療部やさいたま医療センター麻酔科、集中治療部とも強力なタッグを組んで、共存共栄を目指していきたいと考えております。